拝啓、自担様
2016年11月3日から一年あまりが過ぎました。 一年間こうして持ちこたえたので、改めて自分の感情を整理し、今の正直な気持ちをここで記しておくことにします。
単刀直入に言って、私はあなたがアイドルになったことが善いことだったとはけして思えません。 幼さ、拙さを切り売りするようなやり方は「嫌い」である以前に「悪」だと思っています。そのような成り立ちを持つものは昔も今も、これから先にもけして認めることはできませんし、それを成り立たせている社会・環境、それで成り立つ文化を心底軽蔑しています。
でも、あの日出会ってしまったのは覆りようのない事実で、どうしようもない現実で、他の誰でもなくあなたであったことが、私の人生の中にあるひとつの真実であることに変わりはなく、それゆえに私はこんなまがいものの手紙を書いているのです。
私は、あなたが明日、すべてやめてしまっても構わないし、その「明日」がなるべく早く来て欲しいとすら思っています。 こんなことを言う人間はもはやファンではないのかもしれません。そういったコミュニティに属する人間からすれば私こそが軽蔑に値する者なのだと思います。ですが、何を言われてもこれが嘘偽りのない今の私の本心で、改めるということはないでしょう。
どうかあなたが、悔いなく、何もかも満足して終われるような「明日」が来るようにと、心から願っています。
敬具